- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- バロン [SUPERBIT(TM)]
★★★☆☆
THE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN
監督: テリー・ギリアム
製作: トーマス・シューリー、レイ・クーパー
原作: ゴットフリート・ビュルガー (クレジットなし)
脚本: チャールズ・マッケオン、テリー・ギリアム
撮影: ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽: マイケル・ケイメン
出演: ジョン・ネヴィル・・・バロン・ミュンヒハウゼン男爵
サラ・ポーリー・・・サリー(少女)
エリック・アイドル・・・バート・ホールド(足が速い)
オリヴァー・リード・・・ヴァルカン(地底の神)
ジョナサン・プライス・・・ホレーショウ・ジャクソン
スティング・・・兵士
ロビン・ウィリアムズ・・・月の王
ユマ・サーマン・・・ヴィーナス
ヴァレンティナ・コルテーゼ・・・女王アリアドネ
アリソン・ステッドマン・・・デイジー
ウィンストン・デニス・・・アルブレヒト(怪力)
チャールズ・マッケオン・・・アドルファス(鉄砲の名手)
ジャック・パーヴィス・・・グスタヴァス(地獄耳&すごい肺活量)
ビル・パターソン・・・ヘンリー・ソルト
ピーター・ジェフリー・・・サルタン
レイ・クーパー・・・役人
◆ストーリー◆
18世紀のドイツ。
トルコ軍に攻められ、窮地に陥った町があった。
そこに現れたのはバロンことミュンヒハウゼン男爵。
「この戦いに決着をつけられるのは自分だけ」と豪語するが、市民は誰も信じない。
しかし、旅芝居の一座の娘サリーだけはバロンを信じ、共に町を救う旅に出ることに。
◆感想◆
スケールが大きくて、エキストラの数もすごいし、金かかってんな~っていうのがよくわかる。
でも、ストーリーがいまいち心に残らないんですよね。
映像とか、出演者のインパクトが強すぎて・・・
ミュンヒハウゼン男爵が突然、芝居の舞台に現れて、昔の武勇伝を語りだすんですよね。
みんな信じてないんだけど、サリーという少女だけがその話を信じて、超人的な能力を持った彼の仲間たちを探す旅に出るんです。
(ちなみに、この勇敢な少女サリーは、「死ぬまでにしたい10のこと 」のサラ・ポーリー。)
当然、簡単に見つかるわけはなく、やっと見つけたと思ったら、みんな年寄りになってて、能力がすっかり衰えていて・・・っていうお話なんですが、ラストがえっ?!って感じなんです。
え~!そんな終わらせ方するの~~?!って思ったら、実は・・・
本物の前のオチがすごくリアリティがあるので、すっかり騙されました。
原作もそんな感じなんでしょうか?
ミュンヒハウゼンっていうほら吹きの男爵っていうのは、実在の人物らしいですね。
周囲の同情や関心を集めるために病気を装ったり自傷したりするミュンヒハウゼン症候群という精神疾患があるそうですが、これは、ミュンヒハウゼンがほら話で周囲の関心をひいたことから名づけられたそうです。
なんか、ほら吹きで後世まで名前が残るってのは複雑な感じがしますが・・・周囲の気を引きたくて仕方なかったミュンヒハウゼン男爵は、きっと草葉の陰で喜んでいることでしょう
ロビン・ウィリアムズがちょっとしか出てこないんだけど、インパクト大です。
思いっきり楽しんでるというか、はじけてます。
とりあえず、奇妙奇天烈な作品だと思います。でも、家族でも楽しめるんじゃないかな?