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★★★★☆

POT O' GOLD
THE GOLDEN HOUR(86分)


監督: ジョージ・マーシャル
製作: ジェームズ・ルーズヴェルト
原案: アンドリュー・ベニソン、モンティ・ブライス、ハリー・テュージェンド
脚本: ウォルター・デレオン
撮影: ハル・モーア、ハリー・ジャクソン
出演: ジェームズ・スチュワート…ジミー
ポーレット・ゴダード…モリー(下宿屋の娘)
ホレイス・ヘイト…ホレイス・ヘイト(ジャズバンド)
チャールズ・ウィニンガー…チャールズ(ジミーの叔父)
メアリー・ゴードン…モリーの母
フランク・メルトン…ジャスパー
ジェド・プラウティ…ローダーマン


◆ストーリー◆

亡き父の後を継ぎ楽器店を経営しているジミー。

しかし経営は悪化する上に、叔父のチャーリーから、自分の仕事を継ぐように言われる。

ある日叔父を訪ねに行ったジミーは、ジャズバンド一家が下宿している下宿屋の娘モリーとひょんなことから出会い、好感を持つが、自分の叔父と彼女の一家が敵対関係にあることを知る。



◆感想◆

この映画のネックになっているのは、「音楽」。

当時、大人気だったという「ホレイス・ヘイト・バンド」が出演している。

この映画の解説には、対立する家の男女が惹かれあうというまるで「ロミオとジュリエット」のような…と書かれていることがありますが、私はどちらかというと、主人公のジミーが「ご近所トラブル」に巻き込まれたって感じだと思います。

音楽が大嫌いなジミーの叔父と「ホレイス・ヘイト・バンド」が下宿している下宿屋がすぐそばにあり、楽器の音がうるさいとご近所トラブルが絶えないわけです。

そこに、叔父の会社を継ぐ決心をした音楽好きのジミーがやってきて、下宿屋の娘モリーに恋心を抱き、音楽大嫌いの叔父と音楽大好き一家の娘の板挟み状態になったジミーが奮闘するわけなんですね。(ちなみに、モリー役のポーレット・ゴダートは、チャップリンの4度目の妻)

タイトルにも入っている「ラジオ」は、この時代、最新のメディアだったらしく、最後のオチは、音楽大嫌いの叔父の会社がスポンサーをしている番組内なんですよね。(原題は、ラジオの番組内のコーナー名?)


ストーリー的には、かなり強引な部分もありますが、古き良き時代のアメリカって感じの楽しい作品です。