★★★★☆
Eiffeltornet(14分)


監督: Niklas Rådström
製作: Frida Asp,Malte Forsell
脚本: Niklas Rådström
撮影: Peter Mokrosinski
音楽: Fläskkvartetten


出演: Stellan Skarsgård(ステラン・スカルスガルド)・・・ヤーコブ
Pernilla August(ペルニラ・アウグスト)・・・レナ(ヤーコブの妻)
Michael Odhag・・・ラッセ
Anna Azcárate・・・カーリン


◆ストーリー◆

男は、昨夜奇妙な夢を見た。

1920年代のパリの風景。しかし、あるはずのエッフェル塔が存在しなかった。

夢の内容を妻に話すと、妻は有名なエッフェル塔を知らないという。

しかし、本当にエッフェル塔は存在しなかった!



◆感想◆

たまたま「洋画シネフィルイマジカ」で観た短編映画なんですが、意外に面白かった。


男が朝起きて、昨夜見た夢を妻に話すわけです。

「昨日、見た夢は、1920年のパリが舞台なんだけど、エッフェル塔がなかったんだよ。」てな感じでしょうか?

でも、それを聞いた妻は、エッフェル塔って何?見たことも聞いたこともないし~。っていう反応。

最初は、冗談かと思うんですが、どうやら真剣のようで、「何でエッフェル塔を知らんねん!(夫)」「そんなもん、見たことも聞いたこともない!!(妻)」って感じで、だんだん険悪なムードになってくるんですよね。

夫は、エッフェル塔の絵を書いてみせると、妻は、それは、ロンドンのキプリング塔じゃない?と言われ、それなら、事典の写真を見せようってことで、事典を引っ張り出してきて、エッフェル塔のページを開けるんだけど、エッフェル塔の写真や記述は消えていた。

遊びに来た友人に聞いても、エッフェル塔なんて知らないという。

結局、エッフェル塔は、ロンドンのキプリング塔だっていう結論に。


これって、大げさに言えば、目覚めたら世界の常識が変わっていたってことなんですが、夫婦のごく日常の朝の風景の中でエッフェル塔に関しての会話が繰り広げられていくのがシュール。

たとえば、霊やUFOを見たとかいう話なら、誰も信じてくれないっていうのはわかるけど、エッフェル塔っていう有名な塔がパリにあるっていうのを誰も信じてくれないっていうのが面白いし、現実にそんなことがあったら、色んな意味で怖いよガーン