ジェネオン エンタテインメント
ニューヨークの王様 コレクターズ・エディション
★★★★★

A KING IN NEW YORK(105分)


監督: チャールズ・チャップリン
製作: チャールズ・チャップリン
脚本: チャールズ・チャップリン
撮影: ジョルジュ・ペリナール
音楽: チャールズ・チャップリン

出演: チャールズ・チャップリン・・・シャドフ(王)
ドーン・アダムス・・・アン・ケイ(テレビアナウンサー)
マイケル・チャップリン・・・ルパード・マカビー(天才少年)
オリヴァー・ジョンストン・・・ジョミエ(大使)
マキシン・オードリー・・・エレイン(シャドフの妻)
ハリー・グリーン・・・弁護士
フィル・ブラウン・・・校長


◆ストーリー◆

ヨーロッパの小国エストロヴィアの王シャドフは、革命のため、国を追われ、アメリカ・ニューヨークに亡命する。

自由の国アメリカで様々な騒動に巻き込まれてしまう王様のニューヨーク滞在記。



◆感想◆

この作品は、チャップリンがアメリカを追放された後に作られた映画だということは有名。

ニューヨークが舞台の作品でありながら、ニューヨークの風景は、すべてセットだそうですね。


チャップリンは、もうすっかりおじいちゃんになっていて、ダボダボズボンにドタ靴にステッキという放浪紳士チャーリーの面影はまったくないんですが、アナウンサー(TVタレント?)のアンとシャドフがホテルのバスタブでふざけあうシーンで、シャドフがアンの足をいたずらぽく触りながら見せる笑顔が放浪紳士チャーリーそのまんまの笑顔で、なんかホッとした。

失敗作といわれることも多いこの作品ですが(ライムライトで引退すればよかったのにという声もありますが)、放浪紳士が国王になり、スラップスティックなコメディではなく、皮肉たっぷりのコメディになったけど、私は、これはこれで好き。

自分自身の体験を笑いに変えてしまうという、ユーモアのセンスはやっぱりさすがって感じですね。