マディソン郡の橋




★★★★★☆彡

THE BRIDGES OF MADISON COUNTY(135分)


監督: クリント・イーストウッド
製作: クリント・イーストウッド、キャスリーン・ケネディ
原作: ロバート・ジェームズ・ウォーラー
脚本: リチャード・ラグラヴェネーズ
撮影: ジャック・N・グリーン
音楽: レニー・ニーハウス

出演: クリント・イーストウッド・・・ロバート・キンケイド(カメラマン)
メリル・ストリープ・・・フランチェスカ・ジョンソン(主婦)
アニー・コーレイ・・・キャロライン・ジョンソン(フランチェスカの娘)
ヴィクター・スレザック・・・マイケル・ジョンソン(フランチェスカの息子)
ジム・ヘイニー・・・リチャード・ジョンソン(フランチェスカの夫)
サラ・キャスリン・シュミット・・・若き日のキャロライン
クリストファー・クルーン・・・若き日のマイケル
ミシェル・ベネス・・・ルーシー・レッドフィールド
カイル・イーストウッド・・・ジェイムス・リバーズ・バンド


◆ストーリー◆

1989年のアイオワ州マディソン郡。

母親の葬儀を出そうと遺品の整理をしている兄夫婦と妹。

妹のキャロラインがちょっとワケありな母親の日記等を見つける。

そこには、遺体を火葬にしてくれと書かれてあり、兄妹は戸惑う。

その日記には、1965年秋、夫のリチャードと2人の子供がイリノイ州の農産物品評会に出掛け、彼女が1人で留守番していたときに偶然道を尋ねに来たカメラマン、キンケイドとの4日間の燃えるような恋について書かれていた。


◆感想◆

こういう恋愛をしてみたいという欲望はまったくないのですが(笑)、他人事(というか映画の中のお話)だからなのか、非常によかったです。

中年男女の恋愛でありながら、何となく清々しい雰囲気があるからでしょうか。

悲恋モノってあまり好きではないのですが、ラスト(映画のラストではなく、2人が永遠に別れてしまうところ)は、泣きましたしょぼん

どしゃ降りの雨がまた切なさを増幅させるんですよね。

フランチェスカは、車の扉を開けて、キンケイドと2人で逃げ出すこともできたわけだけど、彼女は、夫と子供たちと生きることを選択した・・・

フランチェスカの子供たちは、日記を読み始めた当初、母親の不倫にいい印象は持っていなかったけど、最終的には理解して・・・ラストは、やっと一緒になれたね~っていうラストです。(夫の立場は~どうやねん!って殿方からは不満が出そうですが・・・)

この作品のC・イーストウッドは、もうすでにいい歳なんですが、ちょっと枯れた感じでありながら、少年っぽいところがとってもイイ。


中年男女の4日間の不倫のお話と言ってしまえばそれまでなんだけど、あのどしゃ降りの雨の別れから一度も会えなかった(会わなかった)っていうのがいいじゃないですか。

キンケイドのほうは、フランチェスカの家を知っているわけだし、こっそり会おうと思えば会えるわけで・・・

これで密会なんかしてしまうと、ただの不倫の話になっちゃうのかもしれませんが。

賛否両論分かれそうな作品ですね。既婚・未婚、男女等で評価が分かれそう。

とりあえず、”既婚・子なし・女性”の私は、非常に大好きな映画です。