ポニーキャニオン
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スペシャル・エディション

★★★★★

監督: 馬場康夫
製作: 亀山千広
プロデューサー: 宮澤徹、種田義彦、和田倉和利
蔵本憲昭、仁科昌平
共同製作: 島本雄二、島谷能成、亀井修
エグゼクティブプロデューサー: 清水賢治、石原隆、林紀夫
原作: ホイチョイ・プロダクションズ
脚本: 君塚良一
撮影: 松島孝助
特撮監督: 尾上克郎
美術: 清水剛
編集: 奥田浩史
音楽: 本間勇輔
VFXプロデューサー: 大屋哲男
スクリプター: 津崎昭子
照明: 吉角荘介
録音: 中村淳
助監督: 足立公良

出演: 阿部寛・・・下川路 功(財務省大臣官房経済政策課)
広末涼子・・・田中真弓(フリーター)
吹石一恵・・・宮崎薫(テレビレポーター)
伊藤裕子・・・高橋裕子(下川路の秘書)
劇団ひとり・・・田島圭一(2007年・サラ金の取立て、1990年・長銀に就職が決まった大学生)
小木茂光・・・菅井拓朗(下川路の同僚)
森口博子・・・玉枝(2007年・真弓がバイトしているキャバクラのママ、1990年・芸者)
愛川ゆず季
鈴木一功
有吉弘行
山岸拓生
杉崎真宏
小野ヤスシ・・・本人
露木茂・・・本人
松山香織・・・本人
木幡美子
ラモス瑠偉 (特別出演)・・・本人
飯島愛・・・本人
八木亜希子・・・本人
飯島直子・・・本人
伊武雅刀・・・芹沢良道(2007年・芹沢ファンド代表、1990年・大蔵省金融局長(下川路の上司))
薬師丸ひろ子・・・田中真理子(真弓の母)


◆ストーリー◆

2007年、景気低迷が続く日本。

800兆円という国の借金のため、国家は崩壊寸前であった。

そんな日本を救うため、財務省大臣官房経済政策課の下川路功は、1990年にタイムスリップして、バブル崩壊を阻止しようというプロジェクトを進めていた。

しかし、タイムマシンの開発者である田中真理子が1990年3月の東京にタイムスリップしたまま行方不明になる。

母親は自殺したと聞かされ、葬儀も済ませていた真理子の娘・真弓は、下川路から真実を聞かされ、タイムマシンに乗り込み、母親の救出に向かう。



◆感想◆

これは、ストーリー云々より、バブルの時代を知ってる人は、バブル時代の思い出にふけってしまうかもしれません。

私は、バブルのころ、高校生~大学生だったので、当時は、あまりバブルを実感することもなく、恩恵を受けることもなかったのですが(でも、不利益は受けました。就職氷河期1年生です。)、バブル時代に社会人だった人たちは、きっと札束が飛び交う現場なんてしょっちゅう見てたんでしょうねぇ。

でも、今考えてみると、高校生なのに、DCブランド(懐かしい・・・)の服ガンガン買ってた記憶があります。(私も周りの友達も。)

今は、結構、お手ごろ価格のブランドもたくさんありますが、DCブランドって、ブラウス1枚1万円以上しましたから。

でも、バイトの時給って500円前後だったんですよね。


で、映画のほうですが、まず、お葬式のシーンから始まるんですよね。

真弓の母親、真理子が海に飛び込み自殺し、死体も上がって来ないという設定。

真弓は、フリーターで、男運も悪く、元彼の借金を肩代わりして払っているという悲惨な状態で、母親の葬式にも借金取りがやってきて、香典を持って行かれる始末。

そんなとき、財務省官僚の下川路という男がやってきて、母親の真理子は、実は、タイムマシンで1990年の東京に行って行方不明になってしまったということを聞かされる。

そこで、真弓がドラム式洗濯機のタイムマシンに乗って1990年に行くわけです。


そこからは、母親探しとバブル崩壊を阻止するっていうストーリーよりもバブル時代を懐かしもう!っていう色が濃いような・・・

”バブルが崩壊したのは、1990年に大蔵省から通達された総量規制の行政指導がきっかけ”なんていう難しい話も出てくるんですが、バブル時代を面白おかしく描いてるって感じです。

2007年のファッション(ローライズでお腹が見える)の真弓を見て、1990年の登場人物が会う人会う人「お腹見えてるよ。」って言うのが笑えた。

確かに、1990年ごろって、股上むっちゃ深かったもんねガーン(トラサルディとかアルマーニのジーンズ流行りましたよね~~!(←これに反応する人はたぶん同年代!))

あと、大蔵省の若手官僚だった下川路が住んでたマンションが、トレンディドラマに出てくるような部屋なんですよね。(トレンディドラマっていう言葉が懐かしい!)

1990年に行って母親を探すうちに、真弓の出生の秘密が明らかになっていくわけですが、これは、伏線があるので、すぐにわかると思います。

クライマックスの料亭のシーンは、もうむちゃくちゃでありえね~って感じなんですが、その後、真弓が2007年に帰ると、お約束通り2007年の世界が変わっていて・・・どう変わってるのかは、言えませんが得意げ

しかし、この映画みたいに、バブル崩壊がなかったら日本はどうなってたんでしょうね?(100均とかなかったかも?!)

高々15年くらい前なのに、バブルの時代って色んな意味ですごかったんですね。(当時は気付きませんでしたが。)

日本中が浮かれてたあんな時代がまた来るんだろうか?またあんなファッションが流行ったりするのかな?

景気がよくなるのはいいことだけど、もうあんなお金をばらまくような時代は来て欲しくないなって思ったりします。(お金が回らないと景気はよくならないわけですが・・・)

不景気のどん底を経験して、節約やエコが身についたわけですし、景気がよくなっても、節約やエコを心掛けながらお金使いたいと思います。(でも、実は、節約心掛けてはいるものの、苦手なんですよね~。)

とりあえず、バブル時代を知る人も知らない人も楽しめる映画ではあると思います。