ポニーキャニオン

ハイジ


★★★★★

HEIDI(104分)


監督: ポール・マーカス
製作: クリストファー・フィッグ、マーティン・オーティ
原作: ヨハンナ・スピリ
脚本: ブライアン・フィンチ
撮影: ピーター・シンクレア
音楽: ジョスリン・プーク

出演: エマ・ボルジャー・・・ハイジ
マックス・フォン・シドー・・・おじいさん
ジェラルディン・チャップリン・・・ロッテンマイヤー夫人
ダイアナ・リグ・・・ゼーゼマン夫人
ポーリン・マクリン・・・デーテ叔母さん
ジェシカ・クラリッジ・・・クララ
サム・フレンド・・・ペーター


◆ストーリー◆

幼い頃に両親を亡くしたハイジ。

デーテ叔母さんに引き取られたハイジだったが、やがて、叔母さんの都合で父方の祖父に預けられる。

おじいさんはアルプスの山奥にたった一人で暮らしている頑固者。

おじいさんとハイジは、徐々に心を通わせていき、ハイジもアルプスの暮らしを楽しんでいたが、デーテおばさんがハイジを引き取りにやってきて・・・



◆感想◆

子どものころに観たアニメで何が一番好きかって聞かれると、迷わず「アルプスの少女 ハイジ」って答えます。

ヨハンナ・スピリの原作も図書室で借りて読みました。

「フランダースの犬」みたいな、子どもと犬がかわいそうな目に遭う物語は苦手です。

あんな悲しい最期ってアリ?!(まあ、そんな悲しいストーリーの物語を読んだり観たりしながら、子どもは大きくなるんだろうけど・・・)

その点、「アルプスの少女 ハイジ」は、明るくていい!


日本のアニメのハイジのイメージが強いので、若干、登場人物がアニメのイメージと違うところがありますが、映画の「ハイジ」は、当然映像なので、アルプスの大自然や、フランクフルトの街並みなどがリアルに楽しめて良いです。(まさか、あれってセットじゃないよね?!フランクフルトはセットかしら?!)

でも、何かが違う・・・物足りない・・・って思ったら、そうだ!ヨーゼフがいない!!

そう、あの、かたつむりが大好物のセントバーナードのヨーゼフがいないんです。

ヨーゼフは、日本のアニメのオリジナルキャラクターだそうですね。


でも、日本のアニメのハイジとペーターに比べると、この映画のハイジとペーターは少しおとなしめというか、都会っぽい感じがしないでもない。もうちょっとやんちゃなイメージがあったんで。

でも、ロッテンマイヤーさん(ジェラルディン・チャップリン)は、アニメのイメージそのまんま!

世界的にロッテンマイヤーさんってあ~いうイメージなんだ~~。

あと、心優しいセバスチャンもアニメのイメージそのまんまでした。

ストーリー(というか描き方)がアニメと違うと思ったのが、クララが立ったところ。

何か、あっさりと立ったなぁ~っていう印象です。

あと、こんなエピソード、アニメにあったっけ??って思ったのが、ラストのほうの、クララの主治医とおじいさんのエピソード。(ネタバレになるので、あまり詳しくは書けませんが・・・)

おじいさんの健康のこととか、もし、おじいさんが死んでしまったら・・・というような現実的な問題を連想させるようなセリフもあったりして・・・

あと、途中で、「おじいさんは人殺し」みたいなデーテおばさんの台詞があるんだけど、アニメのハイジってそんなにストレートにおじいさんの過去がわかるようなシーンとか台詞とかあったっけ??

でも、子どものころにはわからなかった人間模様とかが見えてくる作品でした。


文部科学省お墨付きの作品なので、親子で家族で楽しめるんじゃないかと思います。